済みません 羊と戌は変じゃなかった!

吉澤仁太郎さんが左官の伊吉さんと連れ立ち、魚沼の西福寺だけでなく、中越一帯の雲蝶彫刻を拝観していたであろう成果についてのお話しです。
栃尾の道の駅から東に2.5キロほどの栃堀に、貴渡(たかのり)神社があります。
ご祭神は、植村角左衛門貴渡(かくざえもん)。江戸末期の1848年、栃尾織物の基礎を築き縞紬を広めたご祭神の貴渡翁を奉るために建てられた神社です。
出典:新潟観光ナビより貴渡神社 https://niigata-kankou.or.jp/spot/5779
私は、サフラン酒本舗で、土日休日の公開スタッフ・ガイドをしており、ゲストからの「ヤギではないか、ネコではないか」と云う声に、「中国では羊とヤギと同じに扱うので」とか頑張ってお答えしていましたが、本心は、「やはり羊と戌は変だよな」と感じていました。
その後、手持ちの本をパラバラ見ているとき、貴渡神社の「十二支」の写真が、サフラン酒の鏝絵と似ているのに気づき、そして昨年、ついに夢叶い、社殿内の彫刻群を拝観できたのです。
サフラン酒の羊と戌のお手本が何かという疑問の解決もうれしかったですが、その十二支メンバーの木目の毛並みさえ感じる彫刻の美しさに、驚きました。
サフラン酒の羊、戌の鏝絵にも、この杢目の美しさを感じてもらえたら、うれしいです。
西福寺
新潟県魚沼市大浦174
貴渡神社
新潟県長岡市栃堀